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2018/08/24 12:13

末永くジュエリーをご愛用頂くため、ショップがお客様のために出来ること

私が作品制作で最も大切にしていること。
それは「お客様の人生のパートナーにふさわしい、長く愛されるものを制作すること」

アクセサリー、ジュエリー、ファッションジュエリー、宝石、天然石・・・
様々な呼び名がありますが、そのハッキリした定義はいまだにありません。

 

ではglam jewels vintageで制作するものはどれかというと、わたしは
「カジュアル ジュエリー」と呼んでいます。

これは、アクセサリーのようにカジュアルに楽しんでもえる、ジュエリー品質の商品を制作することをモットーにしているからです。

 

ジュエリー品質であるということは、すぐに壊れてしまうものや、
見た目重視で長持ちしないもの、劣化のスピードが速い素材を使わないということ。

 

末永くお客様にご愛用頂ける商品を制作するために、自分になにが出来るのかを常に考えています。
大切にして頂ければ、いつかお子様が大きくなったとき、お孫さんが出来た時、大切な記念の印に譲ることができるのです。
そうして受け継がれる宝物は、いつか「ヴィンテージ」「アンティーク」と呼ばれるようになります。

 

では実際に普通のアクセサリーとは何が違うのか。
当店のこだわりをご紹介させて頂きます。

 

 

ハンドメイドとは・・・


近年人気のハンドメイドアクセサリー。

販売専用アプリも登場して、その市場は広がっています。

 

みなさん意外とご存じないと思いますが、
ジュエリーの世界ではハンドメイドは当たり前です。

名だたる有名ジュエリーショップでも、
職人が手作業で丁寧に仕上げる。
だからこそ細部にまでこだわった美しい作品が生まれるのです。

 

もちろん私が制作するカジュアルジュエリーもハンドメイドですが、
ハンドメイド=「素人が頑張って制作した作品」ではないということです。

 

ハンドメイドだから安価ですぐ壊れる作品でも仕方ないという考え方は決してしていません。

細部にまでこだわり、身に着けて下さるお客様を想い、愛情をもって制作できる。
それこそがハンドメイドのなせる業だと思っています。

 

 

作品の素材にこだわる


末永くご愛用頂ける作品を制作する。

そのためすぐに劣化が始まる素材は使用しません。

主にゴールドのワイヤーで制作していますが、すべて14金ゴールドフィルドワイヤーを使用しています。
14金ゴールドフィルドとは、

素材の中心は安価なものですが、表面だけは本物の14金で出来ています。
そしてその厚みはメッキの20~30倍ほど。
メッキは肌の摩擦で表面の金が数年で剥がれくる場合がありますが、

14金ゴールドフィルドは肌や服の摩擦で剥げてくることがほとんどありません。

 

しかも、中まで完全なゴールドやプラチナのジュエリーを選ぶより、
アクセサリー価格でお値打ちに購入することが出来ます。

 

欧米ではプロ用素材として使われている14金ゴールドフィルド(以下14kgf)。
日本では金属アレルギー対応としてチェーンのみに使用しているショップさんもありますが、
当店では、ジュエリー素材の一部として考えています。

 

ネックレスチェーンやピアスフックのみに14kgfを使用して、あとは別の素材を使用することはありません。
これは時がたつにつれゴールドはほとんど劣化がみられないのに対し、
数年で劣化する他の素材を合わせてしまっては、
何年かたった後にお客様をがっかりさせることになるからです。

 

ゴールドはその美しさと輝きを長い年月保つのに対し、部分的に変色や錆などが生じたパーツが付いたままという残念なジュエリーに成り下がらないように、劣化のスピードが速すぎる素材は使用していません。
(オーダーメイドなどでお客様ご自身が劣化のスピードが違うパーツどうしの使用を希望される場合は、その限りではありません)

 

 

パーツの耐久性を重視した作品

ソフトワイヤーで制作した指輪の耐久性


ジュエリーを長持ちさせるポイントは素材だけではありません。

壊れにくい耐久性も重視しています。

 

当店で制作するワイヤーで制作する指輪は、ゆがみが生じにくいよう胴体部分にはワイヤーを最低でも4本重ねています。
なぜならソフトワイヤーで制作するワイヤーリングは、手で簡単に曲げることが出来るため
着用中に歪むことを避けるためです。

 

華奢な指輪は素敵ですが、耐久性も重視した物を選ばないとすぐに壊れてしまう。
ワイヤーを4重に重ねても、強い力を加えてしまえばやはり歪んでしまいますが、それはワイヤーだけでなくプラチナやゴールドの純度の高い金属でも同じです。
貴金属は純度が高いほど柔らかくしなやかで加工しやすいという特徴があります。

 

 

パーツごとに強度の異なる金属を使用


制作に使用するワイヤーは、主に滑らかな曲線を描くことの出来るソフトワイヤーを使用しておりますが、

商品の土台となる部分や、ネックレスの留め具になるフック、バングルなどには、
より強度のあるハーフハードワイヤーを使用し、耐久性をアップさせています。
 
 
1つの商品に対しソフトワイヤー、ハーフハードワイヤーを
パーツごとに使い分け、よりデザイン性高く耐久性のあるものにしております。
 
 
※強い力を加えますと歪みの原因となりますので、ご注意ください。
 
 
 
 
 
 
 
 

ハーフハードワイヤーのみで制作したstar bright jewelryシリーズ


シンプルでシャープなイメージが特徴の、star bright jewelryシリーズのピアス。

こちらは形が崩れないよう、通常よりも硬いワイヤーで制作しています。
簡単に手でグニャグニャと曲げることのできない、張りとコシのあるハーフハードワイヤーを使用し、繊細で大胆なデザインをお楽しみ頂けます。

ワイヤーのみで制作された商品は、その硬さによって耐久性が大きく変わります。
見た目が美しくても、すぐに歪んでしまう商品では、全体のバランスを保つことはできません。

いつまでも美しい形状と、どこから見ても調和のとれた端整な出で立ちであることは、
ジュエリーにとって非常に大切だと考えています。

 ※強い力を加えますと歪みの原因となりますので、ご注意ください。

 

 

安全性を重視したエンドパーツ


一本の硬いワイヤーで制作するピアスの先端は、ニッパーで切断するだけでは先が鋭利になっており、安全に使用することはできません。

当店では、先端部分をダイヤモンドヤスリ⇒ペーパーヤスリの順に研磨し、
ピアスホールに傷を付けない安全なジュエリーを制作しています。
安心してご利用下さい。



また、ソフトワイヤーを石に巻きつけたデザインは、

ワイヤーが柔らかくても先端は大変鋭利になっています。
その先端部分が数ミリでも飛び出ていれば洋服に引っかかったり、お肌に傷を付けてしまうため、
ご覧のとおり先が飛び出無いように制作しています。

 

 

 

ネックレスの耐久性

着用中に落下しないために


ネックレスを選ぶ際は、マルカンの強度を重視しましょう。

その前に「マルカン」という材料はご存じでしょうか??


赤い矢印部分のリングのことす。

このマルカンを使って各パーツとつなぎ合わせていくのですが、実は上質な素材で制作されたマルカンほど、意外と柔らかく開きやすいのです。

とくにネックレスは着脱時に、知らないうちに力が加わって、マルカンが開いてしまってパーツが取れてしまう。

ということが少なくありません。

ジュエリーの職人さんは、この細かいマルカンひとつひとつも全て溶接し、絶対に開かないように制作しますが、ハンドメイド作家は、そこまで出来る設備がありませんので、
当店では硬いワイヤーで全て制作しております。

 

これは、かなり手間がかかりますが、お客様に長くジュエリーをご愛用頂きたいので、
ネックレス制作では必ず硬いマルカンを使用しています。


ジュエリー用の糸ノコギリを使って、丸い小さなパーツを手作業で制作。

ノコギリで切断することで、マルカンの断面がまっすぐになり、ひっかかりもありません。

硬いワイヤーで制作したマルカンは、工具を使わないと開くことができませんので、ネックレス着脱時に開いてしまうこともありません。

 

 

 

チェーンは切れにく物を


金属のチェーンは、どんなに高級な物を購入しても負荷をかければチェーンは必ず切れてしまいますが、

当店ではなるべく切れにくいものを制作しお客様にお届けしています。

 

写真のネックレスチェーンは、当店で使用している最も細いものです。
太さは1.7㎜。
切れにくいけれど、華奢で美しいチェーンです。

 

これ以上細いものは、毎日の使用だけで摩耗し切れやすくなります。
せっかくお客様に購入して頂くネックレスが、切れてしまうリスクをなるべく減らしたいと考えています。

 

 

 

リメイク&メンテナンス

商品を制作する際には、必ず

✧着けて下さる方が心地よくジュエリーを楽しんで頂けるか
✧リメイクが可能な状態か

この二つを考えながら制作します。
石やヴィンテージ素材に接着剤を使用しないのも、そのためです。

glam jewels vintageは、アクセサリーとジュエリーの良いところを取り入れたカジュアルジュエリー。
私は自分で修理出来ない製品、リメイク出来ない製品は基本的に制作しません。

末永く、愛情をもって大切にして頂ける作品を制作し、万が一の際は、必ずメンテナンスと修理をさせて頂きます。

長持ちする状態の良いジュエリーを25年~30年以上保持できれば、それは「ヴィンテージ」として扱われることになり、より一層価値が高まるのです。
100年以上経過したものは「アンティーク」として扱われ、さらに価値があがり、孫の代まで受け継いでいけるものになります。
せっかく購入するカジュアルジュエリー、末永くご愛用して頂ければ嬉しいです。



 

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