2018/08/24 12:43
こんにちは。
14kgfと天然石、ヴィンテージ素材でカジュアルジュエリーを制作するglam jewels vintageのあゆ美です。
今日はわざわざ宝石店に持ち込まなくても大丈夫!!
14kgf(ゴールドフィルド)素材のお手入れについてお話します。
ゴールド、プラチナ、シルバーのお手入れにも使えますので、ぜひ参考にしてみてください。
洗ってはいけないはウソ!?
「水や汗に弱いので絶対に洗わないで!!」
という記載を良く見かけますが、私のジュエリー職人修行経験からすれば、結論は簡単です。
大切だけど簡単なことなので、じっくり読んでくださいね。
汚れたままにしておくくらいなら洗ってしまうが吉!
使用の度にやわらかい布できれいに拭くのも良いのですが、チェーンの間に入り込んだ汚れはなかなか取れませんよね。
お客様のジュエリーのメンテナンスで、しばらく使用された物をお預かりすると、
変色してしまい、残念ながら元の美しいゴールドの色を取り戻せない場合があります。
ゴールド自体が変色してしまうくらいなら、そうなる前に洗ったほうがいいです!!!
特にネックレスの留め具部分は、首の後ろにあり、長時間お肌に触れていますので汚れがすごいのです!
ゴールドの変色の原因は、付着した皮脂や汗の成分が酸化したものです。
ということは、そもそも皮脂や汗を綺麗に洗い流せば、ゴールドの変色を防ぐことができます。
では、どうやって洗えばいいのか見ていきましょう(#^.^#)
中性洗剤で洗浄します。難しいことはありません。食器洗剤でいいんです(笑)
食器洗剤!?
驚きですね(笑)
泡立てて、手でやさしく洗顔するように洗いましょう。
見違えるほど綺麗になゴールドによみがえります!!!
そして、大切な一生ものアクセサリー、一生ものジュエリーにしましょう(#^.^#)
洗うなんて!!!!
と、お怒りの声が聞こえそうですが、
これは私が実践している方法ですので大丈夫です。
むしろ洗浄していないアクセサリーは黒ずんでしまうどころか、変色して本当に残念な限り・・・・・
かれこれ数年使用している私のジュエリーたちは、このお手入れのお陰で今でもピカピカですよ(#^.^#)
せっかく購入した大切なジュエリー。
ずっと、一生大切にしたいですよね。
自分の娘にも受け継いでいけるような、一生ものジュエリーに出来るかどうかは、自分のお手入れ次第です。
シルバーの黒ずみは洗っても落ちないじゃない!
そのとおりです。
水で洗ったら、ゴールドもシルバーと同じように酸化してしまう!と言う方もいらっしゃいますが、
そもそもシルバーの黒ずみは酸化ではありません。
硫化という現象で、空気中の硫黄に反応し、茶色から黒色に変色していきます。
天然温泉に入ると硫黄の成分でシルバーアクセサリーが黒くなるのと同じ現象。
これはゴールドが黒く汚れるのとは全く異る現象で洗ってもおちませんので、シルバー専用クリーナーを使いましょう。
もちろん洗うことによって、汗や皮脂などの汚れは落とすことができますよ(#^.^#)
そして!!!
↓↓↓↓↓↓
日ごろからジュエリーを美しく保つには、〇〇で汚れをふき取る!
そう。あなたのジュエリーを美しく保ってくれる鹿さんです。
なぜ鹿なのかは、のちほど説明します!!
洗浄してもしなくても、こまめに表面を少し磨くように拭きましょう。
そこで活躍するのが「セーム革」です。
艶が出てビックリするほど美しい金属の輝きがよみがえりますよ!!!
もちろんシルバー、ゴールド、プラチナ、その他のアクセサリーにも、メガネにも使える優れもの!!!
これだけ世の中にジュエリーやアクセサリーが出回っているにも関わらず、
知っている方がほとんど居ないのが残念!!
セーム革とは・・・・・
ズバリ「鹿の革」です。
一見布のような物で(実際布ではなく革です)、ジュエリーに傷をつけることなく汚れを綺麗にし、表面に美しい艶を出すことが出来ます。
大切なジュエリーですので、傷を付けないというのは大切なポイントですよね。
しかもこのセーム革は、洗って繰り返し使うことが出来るのです。
私は1枚を20年くらい使っています。
ネットショップなどで気軽に1000円程度で購入することができますので、アクセサリーやジュエリー好きの方は、一枚持っておくと
大切なジュエリーの状態をkeepすることができます。
実際、当店のお客様も購入されて、表面に付いた指紋や汚れが綺麗に取れて艶が出る!と喜んでおられました(^_-)
まずは洗わないといけないほど汚れてしまう前に、セーム革で金属や天然石の表面の指紋や汚れをふき取って清潔に保管しましょう。
ジュエリーを美しく保つためのまとめ
セーム革で時々ジュエリー表面の指紋や汚れを優しくふき取りましょう。
14金ゴールドフィルドのジュエリーに皮脂や汗が付着して黒ずんできたら、放置せず、思い切って中性洗剤で洗いましょう。
水分を綺麗にふき取りましょう。
ところで・・・・・
本当に大丈夫なの?プロが行う洗浄と何が違うの?
ご存じない方も多いと思うのですが、宝飾店などでジュエリーの洗浄に使用するクリーナーも中性洗剤です。
実際わたしのジュエリー職人の師匠が使っていた物も中性洗剤でした。
ちなみにジュエリークリーナー専用で販売されている液体も、
主成分は中性洗剤と界面活性剤です。
食器用洗剤の主成分も同じです。(違うものもあります!成分を見ましょうね。)
宝石店などでジュエリー職人が行うジュエリークリーンは、超音波洗浄機に中性洗剤(本当に食器洗剤だったりもします)を入れて細かい部分の汚れも落としていくのですが、
自宅でのケアは洗剤を使い、特に汚れが目立つ部分にはや柔らかい歯ブラシなどで洗えば、じゅうぶん綺麗になりますよ。
(超音波洗浄機って???という方に簡単に説明させて頂きますと、よくメガネ屋さんに置いてあるメガネ洗浄してくれる時に使う物で、
液体の入った機械にメガネを入れて超音波を流して洗浄する機械のことです。)
ゴールドの変色の原因は、あなたの汗や皮脂です!
洗いましょう!!
プロはなぜ超音波洗浄機を使うのか
ジュエリー職人がわざわざ超音波洗浄機を使用するのには理由があります。
それは研磨で使用した磨き粉が手洗いでは落ちないためです。
職人さんのジュエリークリーニングの手順は以下のとおり。
①やすりでジュエリーの傷を削る
↓
②細かいやすりでさらに表面を滑らかに
↓
③上記のような工程を何度か繰り返し・・・・・
↓
④最後の仕上げで磨き粉で磨く
↓
⑤細部に入り込んだ磨き粉を落とすために超音波洗浄機で洗う
↓
⑥水分をふき取り、セーム革で綺麗にし、買った時と同じ新品の輝きがよみがえる!!
ただ、14kgf素材は表面を研磨すると表面の14金が取れてしましますので、職人さんに研磨をお願いしてはダメですよ!!!
14kgfではないゴールドやプラチナ、シルバーのクリーニングやメンテナンスは、表面の傷をなくすためにヤスリで研磨します。
そして最後に金属をピッカピカでつやっつやの新品同様に仕上げるための磨き砂(バフ粉)で磨きあげるのです。
粒子の細かいバフ粉で磨くことで、新品同様の素晴らしい輝きがよみがえるのですが、
同時にジュエリーの細部にまで濃い緑色のバフ粉がべったりと入り込みます。
それを細部まで綺麗に洗浄するために超音波洗浄機があるのです。
ですから通常の汗や皮脂などは中性洗剤で手洗いをすれば十分なのです。
また、超音波が細かいジュエリーの隙間まで振動を加えることで、ジュエリーのパーツが取れてしまうこともありますので、
素人がむやみに超音波洗浄機で頻繁に洗浄するのは、あまりおすすめできません。
綺麗に洗浄したジュエリーは乾いた布で優しく水分を拭き取りましょう。
ジュエリーを制作する上では、素材についてよく理解することも大切だと私は考えています。
材料のことを良く理解しないで作るケーキ屋さんが存在するでしょうか??
素材のことを良く知らないで調理して、お客様に提供する料理人がいるでしょうか??
14kgf素材は、ここ最近日本でも広まってきていますし、ハンドメイドマーケットなどで誰でも手にすることの出来る
アクセサリーになってきました。
しかし、お客様が大切なご自分のお金を払って購入して下さる商品の
素材の特徴を理解しないで制作しているとすれば、はたして長持ちするアクセサリーなのでしょうか?
購入して頂いた後の、お客様へのフォローやアクセサリーのケアのアドバイスはどうするのでしょうか?
経年に伴う変色や劣化するスピードの速すぎる素材を、見た目重視で使用していないでしょうか?
どこかのサイトをコピペしたお手入れ方法ではなく、素材を理解したお手入れ方法を信じてもらえたらと思います。
当店でご購入くださったジュエリーも、そうでなくとも、いつまでも美しく保って頂けたら嬉しいです(#^.^#)